祝!無印良品BGMサブスク解禁!BGM8スウェーデン編解説
2021年6月26日
無印良品BGMの各種サブスク解禁ということで話題になっておりますが、
BGMの8番はストックホルムと題してスウェーデンの超一流ミュージシャンが参加しているものになっております。
ということで今回はその参加ミュージシャンについて、CDとは別の音源とともに紹介していければと。
それからおすすめしたい当店の取り扱いCDもご紹介していきます!
トラック1
Polska efter Gällsbo-Jonas
演奏者:Olov Johansson(nyckelharpa)
Anders Bromander(piano)
Polskaとはスウェーデンの伝統的なダンス曲の一つでPolskaの中に様々な種類が存在しています。
スウェーデンの伝統楽器「ニッケルハルパ」を演奏しているのはVäsenというバンドでも活躍しているトッププレイヤーのOlov Johansson(ウーロフ・ヨハンソン)です。現地では教鞭を執るなど様々なシーンでニッケルハルパ界を牽引している存在です。
ピアノのAnders Bromander(アンデシュ・ブロマンデル)はトラッド方面での活動はあまり耳にしないもののジャズ系で名を馳せているだけあり、おしゃれで良いピアノやオルガンを奏でます。
Väsenで検索すると聴ききれないほどの音源が見つかるのでおすすめです。
こちらが好きな方におすすめの当店取り扱いCD
Tidlöst(Timeless) / Leif Alpsjö
https://resonosound.thebase.in/items/19979543
Återvunnet / Ditte Andersson
https://resonosound.thebase.in/items/28024638
トラック2
Er framtid blive lyckelig
演奏者:Triakel
Triakel(トリアケル)はスウェーデンのフォークトリオで、ヴォーカルのEmma Härdelin(エンマ・ヘルデリン)、フィドルのKjell-Erik Eriksson(シェル・エリック・エリクソン)、オルガンのJanne Strömstedt(ヤンネ・ストレムステット)の三人からなります。主に伝統曲を多く歌い、評価されているグループです。
スウェーデンをはじめとする北欧のボーカルには独特の歌唱法と凄まじい透明感があり聴いているだけで癒されること間違いなし。
メンバーそれぞれ別グループでの活動もしているので掘り下げてみても良いかもしれません。
こちらが好きな方におすすめの当店取り扱いCD
フォークアカペラ女声4重奏 kongero
https://resonosound.thebase.in/items/38313786
トラック3
Schottis från Indal
演奏者:Göran Månsson(flute)
Roger Tallroth(guitar)
日本だと笛の魔術師という二つ名で知られているGöran Månsson(ヨーラン・モンソン)。伝統的な笛からサブコントラバスリコーダーまで様々な笛を吹きこなすことで有名な奏者です。そう多くはないスウェーデンの笛の演奏家の中では多分最も来日しているはずです。
ちなみにSchottisとはスコットランド風の、の意味をもつスウェーデンダンスの一つで独特のスウィング感が特徴です。
共演しているのは12弦ギターの金字塔とされているRoger Tallroth(ローゲル・タルロート)。今は脱退してしまいましたが元々は前述のVäsenのメンバーでした。演奏家としてもさることながら、非常に美しい曲を書く作曲家としての評価も高いです。彼については以前執筆したコラムもぜひご覧くださいませ。
https://www.resono-sound.com/2020/11/10/post-1218/
豆知識
タイトルに入っているfrånは英語のfromと同じで、どこどこの地方の曲、という意味合いになります。
また、別の曲ではefter~~となっていることがありますが、
これは英語のafterに近く、「~~にちなんだ(から習った、がよく弾いていた)」のようなニュアンスになります。
伝統曲ほど、特にタイトルがついていないことが多いのでそのように呼び分けているんですね。
トラック12
Vals efter Lasse i Lyby
演奏者:Mikael Marin(Viola)
Leo Svensson(Cello)
5弦ヴィオラを中心に演奏するMikael Marin(ミカエル・マリン)が3弦のヴィオラを演奏しているトラックです。彼も前述のVäsenのメンバーで様々なミュージシャンとコラボしています。とにかく縦横無尽なアプローチはフィドルやヴィオラの可能性を存分に引き出しています。
Valsはスウェーデンのワルツで3拍子のダンス曲です。
対してLeo Svensson(レオ・スヴェンソン)はErlend Viken Trioなどで活動する実力派のチェリストです。チェロも音域が広く下支えからメロディまで自由自在に立ち回れる便利な楽器で、彼のアプローチはオリジナリティに溢れていて個人的に好きな奏者です。ちゃんとフォークチェロしていると言いますか。
こちらが好きな方におすすめの当店取り扱いCD
Marin Marin
https://resonosound.thebase.in/items/44858360
Debut / TRIO TÖRN
https://resonosound.thebase.in/items/23665031
ということで無印良品BGM8「ストックホルム」に参加しているミュージシャンと、その周辺情報についてご紹介してみました。
余談ですがVäsenは意図的にバンドでの演奏はせず別のミュージシャンとの演奏となったようです。
また、全体のプロデュースはRogerが担当しているとのこと。
もしこういった音楽にご興味がある方は当店のネットショップで大量に取り扱いがございますのでぜひご覧になってくださいませ!
https://resonosound.thebase.in/
Posted by resono-sound
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