スウェーデンのバグパイプ、セックピーパってどんな楽器?
2021年4月14日
スウェーデンでもごく限られた地域でだけ生き残った楽器、Säckpipa – セックピーパ。その名前はリュックサックのサックと同じ語源で袋という言う意味のSäckと、笛(パイプ)を表すpipaからなり、つまりバグパイプ(Bag pipe)をそのまま訳した形になっています。単にSwedish bagpipeと呼ばれることもあります。
この楽器の歴史としては1480年頃の教会画に残されているものの20世紀半ばには一度消滅してしまったとされていて、スウェーデンのダーラナ地方に残っていた楽器を元に今のセックピーパは製作されています。
早速その音を聞いてみましょう!
お聴きの通り、セックピーパはスコットランドのハイランドパイプのようにパワフルではありません。バッグも極めて小ぶり。
アンサンブルできる程度に控えめな音量と、リードによって作られる軽快な音色が特徴です。
なお鞴(ふいご)式と呼ばれるバグパイプのため、息を吹き込む必要はありません。
出せる音階が限られているもののそれゆえに独特な曲の展開が生まれたり、「いかにも」な雰囲気が漂うのは魅力です。
細やかな装飾音によって小気味良い音楽を奏でます。
一つ目の動画で演奏している、奏者であり研究者でもあるOlle Gällmoのサイトではセックピーパについて詳しく解説されています。
彼の音を存分に楽しめるCDは当店で販売中。
https://resonosound.thebase.in/items/26336946
セックピーパの活躍するバンド Blå Bergens Borduner 通称BBBもご紹介したいと思います。YouTubeにはあまり動画が無いのですが、CDはセックピーパの良さを余すこと無く感じられる良質なものでした。
CDは当店でも取り扱っております。
https://resonosound.thebase.in/items/42343938
ということで今回はスウェーデンのバグパイプ、セックピーパについて簡単に紹介してみました。
ご興味の湧いた方はぜひCDや動画を探してみてくださいね!
Posted by resono-sound
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